ベトナム
ベトナムe-ビザ 2026年 取得方法・料金・選び方ガイド
文 Wander in Vietnam editorial team · Hanoi, Vietnam
ベトナムe-ビザとは何か、そもそもなぜ必要か
ベトナムへの観光・ビジネス訪問を予定している日本国籍の旅行者にとって、ビザは必須書類です。ベトナムe-ビザは、従来の大使館窓口申請や落地ビザ(到着時ビザ)の代わりとなる、オンライン申請型の電子ビザ。30日間の単次入国ビザが標準で、紙のビザ取得と異なり、承認後はメール送付されたPDF確認票(確認通知書)をプリントするだけで入国できます。
パスポートの空白ページが不要で、スタンプも押されません。手続きは自宅から完結し、大使館の営業時間に左右されず申請可能——ただし、正規ルートと非正規業者には大きな差があります。
公式申請 vs 代行業者:本当のコスト差と時間差
| オプション | 申請先 | 料金(VND) | 料金(JPY) | 処理時間 | リスク | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 公式サイト直申請 | immigration.gov.vn | 900,000~1,200,000 | 約5,500~7,300円 | 3~7日 | 低。ただし申請エラーは自己責任 | 時間に余裕あり、英語OK、確実性重視 |
| 認定代行業者 | 政府認可サイト | 1,500,000~2,500,000 | 約9,100~15,200円 | 1~3日 | 低。業者が対応。サポート充実 | 急ぎ、英語が不安、トラブル時の対応が心配 |
| 未認可業者・SNS業者 | 個人連絡先など | 800,000~2,000,000 | 約4,800~12,200円 | 不明 | 高い。詐欺、情報漏洩リスク | 推奨しません |
| 落地ビザ(到着時取得) | ハノイ・ホーチミン空港到着カウンター | 3,500,000~4,000,000 | 約21,200~24,300円 | 当日1~2時間 | 中。混雑時は不可;手数料上乗せ | 不測の事態;大使館が近くにない地域在住 |
重要な気づき: 公式サイト(immigration.gov.vn)の料金は基本的に米ドル建てで、オンライン支払い時にVNDまたはUSDで決済。VND換算レート(2026年現在)は1米ドル ≒ 24,000~25,500 VND 前後ですが、サイト側のレートと銀行レートにズレが生じることがあります。代行業者は日本円表示や全部込みの価格を提示するため、トータル計算がシンプルです。
公式ウェブサイトでの申請——安価だが落とし穴がある
ベトナム移民局の公式ポータル(immigration.gov.vn)で直接申請するのが最安です。申請手数料は約25米ドル(公式)で、内訳は登録手数料+処理手数料。クレジットカード・デビットカードでオンライン決済でき、指定口座への銀行振込では受け付けていません。
申請に必要な情報: パスポート(顔写真ページのスキャン、全6ページが必須——これを忘れる日本人が多い)、顔写真デジタル版(背景なし、4×6cm相当、JPG/PNG形式)、往路航空券e-チケット、帰路航空券、滞在先ホテル・ゲストハウス住所、職業・勤務先。
実際のエラー例: パスポートのスキャン品質が低い(特にスマホカメラ)と「Unsuitable document」エラーで再アップロード要求。処理日数がカウントリセットされ、3日が5~7日に延びることも。英語で不明な項目があっても、オンラインチャットは営業時間限定(ハノイ時間 8:00-17:00、土日休)で、即座に返信されません。
アドバイス: パスポート6ページ全面のスキャンPDFを高解像度(300DPI)で準備。顔写真は背景なし、照明がやや前から(影なし)の白黒またはカラー印画紙品質が理想。申請前に一度プリントして確認するくらい丁寧に。

認定代行業者——費用は高いが確実性と速度が売り
ベトナム移民局から正式に認可を受けた代行業者(オンラインサービス)は国内に複数あり、公式サイトの「Authorized Services」欄から確認可能です。一般的な手数料は約30~50米ドル(VND換算で720,000~1,200,000円前後)で、公式申請より約5~25米ドル高いのが相場。その分、確認メールへの返信が24時間以内、エラーは業者が修正、急ぎの場合は「エクスプレス処理(1日)」オプション(追加約10~15米ドル)が利用可能。
申請フォームも日本語対応の業者が増えており、英語が得意でない旅行者には手続きがシンプルです。支払い後、業者から受け取り確認メールがあり、進捗状況を定期更新してくれるため、「申請が通ったかどうか不安」という心理的ストレスが軽くなります。
トラブル時の強み: 万が一申請が却下(例:パスポート情報の誤入力)された場合、業者は無料で再申請を処理することが多い。公式サイトでの自申請は「自己責任」のため、修正費用がかかる場合もあります。
落地ビザ(VOA)——予期せぬ変更に備える最終手段
到着時にハノイ(ノイバイ国際空港)またはホーチミン市(タンソンニャット国際空港)で取得する落地ビザは、最も高くつきます。手数料(ビザ代)が約3,500,000~4,000,000 VND(約21,200~24,300円)で、処理時間は空港到着後1~2時間。ただし、行列が長い時間帯(朝7:00-9:00、午後15:00-17:00)に到着した場合は3~4時間待つことも珍しくありません。
メリット: 事前申請が不要なため、急な渡越決定や、ビザ申請書類に不備があった場合の救済手段になります。パスポートを紛失した、e-チケットが用意できなかった——こうした状況で落地ビザは有効。
デメリット: 混雑時にビザ取得カウンターが一時閉鎖されることがあり、その場合は「ビザ代行業者(空港内ブース)」に依頼することになり、手数料は5,000,000 VND 以上に跳ね上がります。また、落地ビザはあくまで「到着後」の発行のため、それまでの乗り継ぎ航空便でベトナム行きビザの提示が求められず——しかし、発行国(例:日本)の航空会社が乗客にビザなし搭乗を認めない場合がある。JALやANAでの乗継便の場合、e-ビザまたは大使館ビザが事前必須とされることもあります。
大使館申請——時間はかかるが紙のビザが必要な場合
在日本ベトナム大使館(東京・六本木)および領事館(大阪)での申請は、従来型の方法。約7~10営業日の処理期間が必要で、申請手数料は約4,000~5,000円程度。メリットは「ビザスタンプがパスポートに押される」ため、特殊な査証要件がある場合(複数回入国ビザ、就労ビザなど)対応できること。e-ビザでは対応不可の目的(例:現地での就職活動、長期滞在ビザ取得前の査証)には必須です。
日本在住でなく海外にいる場合、最寄りのベトナム大使館へ郵送または持参申請することになり、時間と手数料がさらに増加します。
📸 ハノイ・サイゴンでアオザイ撮影を予約(Cáo Studio)

申請前に絶対確認するチェックリスト
e-ビザ申請を決める前に、以下を必ず確認してください:
- パスポート残存期間: ベトナム入国時に6ヶ月以上残っているか(延長が必要な場合、申請に2週間以上)
- 航空券の確定: 往路・帰路ともに予約済みか。申請フォームには往路・帰路の便名・日時を記入(後から変更可能な場合もあるが、確認必須)
- 滞在先の住所: ホテルまたはゲストハウスを予約済みか。Airbnbなどの仮予約でも受付される場合が多いが、業者に事前確認
- 写真のデータ形式: JPGまたはPNG、4×6cm、背景なし、カラーまたは白黒(枠線・背景フィルタなし)
- パスポートのデータ品質: スキャンの全6ページが鮮明か。色褪せ、光反射、欠損がないか
- メールアドレス: 申請後の確認メール・承認通知を受け取るアドレスが正確か(頻繁な入力ミス)
- 支払い方法: クレジットカード(VISA/Mastercard/JCB)またはデビットカードがあるか。国際決済可能か銀行に確認
申請後から承認まで——追跡と落とし穴
申請送信後、公式サイトまたは代行業者から「申請受理番号」が送付されます。このレジストレーション番号をメモしておき、同じウェブサイトの「追跡ページ」に入力すると、リアルタイムで申請状況が確認できます(公式:3~7日、代行業者:1~3日)。
よくあるエラー:
- 「Payment failed」 — クレジットカードの国際決済が銀行側で拒否された。解決策:別のカード試行、または銀行に「ベトナムへのオンライン支払い」を事前申告
- 「Photo not suitable」 — 写真の背景、フォーカス、サイズが規格外。再アップロードで処理がリセット(+3~5日待機)
- 「Passport page incomplete」 — 6ページのうち1ページ以上が不鮮明。全ページ再スキャン必須
- 「Email address mismatch」 — 申請時のメールアドレスが間違っていて、承認通知が別人に届く。修正は不可能なため、新規申請(再度料金発生)
回避策: 申請前に必ずプレビュー確認機能を使い、全ページをスクリーンショット保存。複数ブラウザで試行せず、1つのブラウザ・デバイスで一気に完了。Cookieを自動削除する設定になっていないか確認。
承認されると、「Your visa has been approved」メールが届き、添付ファイルまたはダウンロードリンクから確認票(A4サイズ、白黒印刷可)を入手します。このPDFをプリントして入国時に提示すればOK。デジタルコピーでの入国は認められていません。
実際に使った旅行者が語る——よくある後悔と実例
Wander in Vietnamの読者から寄せられた実体験:
「公式サイトで最安にしたつもりが、支払い時のVNDレート変動で思いの外高くなった。次は代行業者の『全額固定価格』で申請する」
「急ぎだったので落地ビザを選んだら、入国ブースの列が90分。最後尾で『あと10人で打ち切り』という状況に。その場で空港内の代行ブース(5,000,000 VND)を利用した」
「パスポート写真をスマホで撮ったら背景が光反射して2回却下。3回目の申請で初めて承認。合計1ヶ月かかった」
ベトナム入国の7~14日前には申請を完了させ、「万が一のトラブルに備えて」余裕を持つことを強く推奨します。特に日本の大型連休(ゴールデンウィーク、盆、正月)の前後は混雑が予想されるため、早めの申請が安全です。
ビザ以外の準備——eSIMと滞在ガイド
e-ビザが承認されたら、次は現地での通信手段を整えましょう。ベトナム到着直後から高速インターネットが必要な旅行者には、ベトナムeSIMの事前購入をお勧めします。空港での現地SIM購入も可能ですが、到着後の手続きと比較すると、日本出発前にeSIMを設定済みにするほうが時間節約になります。
滞在都市の選択やモデルコース作成は、ベトナム旅程プランナーで事前に検討。ハノイやホーチミン市といった主要都市、あるいはホイアン、ハロン湾、ニンビン、サパなどの郊外拠点の選別によって、航空券+ホテル申請時の滞在先記入が変わり、ビザ申請の信憑性も高まります。
特にハノイやホーチミン市に3日以上滞在予定なら、ベトナムの文化体験としてアオザイ撮影(Cáo Studio)の予約も検討する価値があります。ビザ承認後、滞在都市が確定したタイミングで、プロの写真家による民族衣装ポートレートを事前予約し、思い出に残るベトナム滞在を計画しましょう。
---
よくある質問 5つ
Q: e-ビザの有効期限は?入国後どのくらい滞在できるか A: 承認後の有効期間は通常90日間。その間であれば、いつでもベトナムに入国できます。ただし30日間の滞在が許可される単次ビザなので、入国後は30日以内に一度出国する必要があります。延長(出国なし)をしたい場合は、現地移民局で正式に30日間延長申請(約50~100米ドル)が別途必須。
Q: 既に公式申請を送ったのに代行業者で再申請したら?料金は二重にかかるか A: はい、二重計算されます。ただし、公式申請が却下された場合のみ、新たに代行業者で再度申請すれば、結果的には1件の承認に収まります。同時に2件の申請を進めると、最初に承認されたほうが有効になり、もう一方のレジストレーション番号は使用不可(払い戻しなし)。避けるべき行動です。
Q: パスポートが古い、または有効期限が6ヶ月未満。e-ビザ申請できるか A: できません。ベトナムの入国要件として、入国時にパスポート有効期間が6ヶ月以上残っていることが必須。失効間近のパスポートではビザ承認後、空港で入国拒否される可能性があります。先に日本でパスポート更新(2週間~1ヶ月)を済ませてから申請してください。
Q: 申請フォームで誤った情報(名前の表記ゆれなど)を送ってしまった。修正できるか A: 申請送信後の修正は基本的に不可です。却下されても再審査は認められません。新規申請が必須(追加料金)。ただし代行業者経由の場合、業者に連絡すれば「却下前」に限定修正を試みてくれる場合があります。申請前の「プレビュー確認」ステップを必ず活用し、特に名前の漢字・カタカナ表記とパスポート番号を3回以上チェックしてください。
Q: ベトナムから隣国(ラオス、カンボジア)に行った後、ベトナムに戻ってきたい。e-ビザで対応できるか A: 単次ビザ(標準的なe-ビザ)では不可。一度出国すると、ビザの有効性は失われます。複数回入国が必要な場合は、大使館申請で「Multiple Entry Visa」(複数回ビザ)を取得するか、再度e-ビザを新たに申請する必要があります。再申請は別途料金(+25米ドル)が必須。
---
おわりに
ベトナムe-ビザ申請は、「最安=最良」とは限りません。公式サイトは費用削減に向きますが、英語対応と自己責任がネック。代行業者は追加費用がある代わり、確実性とサポートが優れています。旅の日程に余裕があれば公式申請、時間が限られていれば代行業者、急な決定なら落地ビザ——自分の状況に合わせた選択が、ストレスフリーなベトナム入国につながります。ベトナムビザ完全ガイドで最新情報を確認し、安全で楽しい旅をお祈りします。

FAQ
e-ビザの有効期限は?入国後どのくらい滞在できるか
承認後の有効期間は通常90日間。その間であれば、いつでもベトナムに入国できます。ただし30日間の滞在が許可される単次ビザなので、入国後は30日以内に一度出国する必要があります。延長(出国なし)をしたい場合は、現地移民局で正式に30日間延長申請(約50~100米ドル)が別途必須。
既に公式申請を送ったのに代行業者で再申請したら?料金は二重にかかるか
はい、二重計算されます。ただし、公式申請が却下された場合のみ、新たに代行業者で再度申請すれば、結果的には1件の承認に収まります。同時に2件の申請を進めると、最初に承認されたほうが有効になり、もう一方のレジストレーション番号は使用不可(払い戻しなし)。避けるべき行動です。
パスポートが古い、または有効期限が6ヶ月未満。e-ビザ申請できるか
できません。ベトナムの入国要件として、入国時にパスポート有効期間が6ヶ月以上残っていることが必須。失効間近のパスポートではビザ承認後、空港で入国拒否される可能性があります。先に日本でパスポート更新(2週間~1ヶ月)を済ませてから申請してください。
申請フォームで誤った情報(名前の表記ゆれなど)を送ってしまった。修正できるか
申請送信後の修正は基本的に不可です。却下されても再審査は認められません。新規申請が必須(追加料金)。ただし代行業者経由の場合、業者に連絡すれば「却下前」に限定修正を試みてくれる場合があります。申請前の「プレビュー確認」ステップを必ず活用し、特に名前の漢字・カタカナ表記とパスポート番号を3回以上チェックしてください。
ベトナムから隣国(ラオス、カンボジア)に行った後、ベトナムに戻ってきたい。e-ビザで対応できるか
単次ビザ(標準的なe-ビザ)では不可。一度出国すると、ビザの有効性は失われます。複数回入国が必要な場合は、大使館申請で「Multiple Entry Visa」(複数回ビザ)を取得するか、再度e-ビザを新たに申請する必要があります。再申請は別途料金(+25米ドル)が必須。
日本国籍以外(例:台湾人、韓国人パスポート)でもこの申請プロセスは同じか
基本的なプロセスは同じですが、各国籍によって手数料や処理日数が異なる場合があります。公式サイト(immigration.gov.vn)で国籍を選択すると、その国に適用される料金・要件が表示されます。例えば台湾や韓国はe-ビザ対象国ですが、ビジネスビザなど複雑な申請は国籍によって扱いが異なります。申請前に必ず確認してください。
よくある質問
e-ビザの有効期限は?入国後どのくらい滞在できるか
承認後の有効期間は通常90日間。その間であれば、いつでもベトナムに入国できます。ただし30日間の滞在が許可される単次ビザなので、入国後は30日以内に一度出国する必要があります。延長(出国なし)をしたい場合は、現地移民局で正式に30日間延長申請(約50~100米ドル)が別途必須。
既に公式申請を送ったのに代行業者で再申請したら?料金は二重にかかるか
はい、二重計算されます。ただし、公式申請が却下された場合のみ、新たに代行業者で再度申請すれば、結果的には1件の承認に収まります。同時に2件の申請を進めると、最初に承認されたほうが有効になり、もう一方のレジストレーション番号は使用不可(払い戻しなし)。避けるべき行動です。
パスポートが古い、または有効期限が6ヶ月未満。e-ビザ申請できるか
できません。ベトナムの入国要件として、入国時にパスポート有効期間が6ヶ月以上残っていることが必須。失効間近のパスポートではビザ承認後、空港で入国拒否される可能性があります。先に日本でパスポート更新(2週間~1ヶ月)を済ませてから申請してください。
申請フォームで誤った情報(名前の表記ゆれなど)を送ってしまった。修正できるか
申請送信後の修正は基本的に不可です。却下されても再審査は認められません。新規申請が必須(追加料金)。ただし代行業者経由の場合、業者に連絡すれば「却下前」に限定修正を試みてくれる場合があります。申請前の「プレビュー確認」ステップを必ず活用し、特に名前の漢字・カタカナ表記とパスポート番号を3回以上チェックしてください。
ベトナムから隣国(ラオス、カンボジア)に行った後、ベトナムに戻ってきたい。e-ビザで対応できるか
単次ビザ(標準的なe-ビザ)では不可。一度出国すると、ビザの有効性は失われます。複数回入国が必要な場合は、大使館申請で「Multiple Entry Visa」(複数回ビザ)を取得するか、再度e-ビザを新たに申請する必要があります。再申請は別途料金(+25米ドル)が必須。
日本国籍以外(例:台湾人、韓国人パスポート)でもこの申請プロセスは同じか
基本的なプロセスは同じですが、各国籍によって手数料や処理日数が異なる場合があります。公式サイト(immigration.gov.vn)で国籍を選択すると、その国に適用される料金・要件が表示されます。例えば台湾や韓国はe-ビザ対象国ですが、ビジネスビザなど複雑な申請は国籍によって扱いが異なります。申請前に必ず確認してください。